キャリア選考体験記

選考体験記 三井物産①

三井物産の面接でY.Nさんは自身のキャリアパスを語り、将来の展望について熱心に話しました。慶應義塾大学経済学部を卒業し、投資ファンドでの豊富な経験を背景に、特にM&A、PMI、デュー・ディリジェンスのプロジェクトに焦点を当ててきたY.Nさん。彼の話からは、食品業界やITセクター、ヘルスケア業界における買収案件での成功が伝わってきます。しかし、Y.Nさん自身が後に振り返ると、面接でのパフォーマンスにはまだ改善の余地があったようです。コミュニケーション面での緊張や、スキルと経験をより具体的に伝える機会を逃したことが彼の反省点となりました。このブログでは、そんなY.Nさんの面接体験を通じて、面接の準備と自己表現の重要性について探求します。

商号三井物産株式会社(英文名 MITSUI & CO., LTD.)
設立年月日1947年(昭和22年)7月25日沿革
代表者代表取締役社長 堀 健一
資本金343,062,380,506円 (2023年9月30日現在)
従業員数5,449名 (連結従業員数46,811名)(2023年3月31日現在)
事業所数事業所数: 126拠点 / 62カ国・地域
国内: 11 (本店: 1 支社: 8 支店: 2)
海外: 115 (海外店: 23 現地法人: 92 (現地法人本店35))
(2023年10月1日現在)国内・海外拠点
本店〒100-8631
東京都千代田区大手町一丁目2番1号TEL: 03-3285-1111
URL: https://www.mitsui.comアクセス
主な事業内容金属資源、エネルギー、プロジェクト、モビリティ、化学品、鉄鋼製品、食料、流通事業、ウェルネス事業、ICT事業、コーポレートディベロップメントの各分野において、全世界に広がる営業拠点とネットワーク、情報力などを活かし、多種多様な商品販売とそれを支えるロジスティクス、ファイナンス、さらには国際的なプロジェクト案件の構築など、各種事業を多角的に展開三井物産の事業
連結決算対象関係会社連結子会社: 国内87社 海外210社
持分法適用会社: 国内45社 海外171社
合計: 513社
株式情報上場証券取引所: 東京、名古屋、札幌、福岡
発行する株式の総数: 2,500,000,000株
発行済株式総数: 1,522,687,968株 ( 当社保有の自己株式8,982,061株を含む)
株主数: 328,855名主な株主 :
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
ユ-ロクリア- バンクエスエイ エヌブイ
株式会社日本カストディ銀行(信託口)
日本生命保険相互会社
ジェーピー モルガン チェース バンク 385632
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234
バークレイズ証券株式会社
(2023年9月30日現在)株式基本情報
主な取引銀行三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、国際協力銀行(2023年3月31日現在)
決算業績決算短信・決算情報

中途採用フロー

STEP1

  • 応募・Webテスト受験(5月中旬/8月中旬/11月上旬/1月中旬)
  • 三井物産の公式HPや、各種転職エージェント経由で応募することができます。なお、基本的に募集は職種ごとに応募することとなります。
    また、Webテストはこの段階で受けておく必要があります。

STEP2

  • 書類選考・Web適性検査
  • 職務履歴書やレジュメを提出します。それらに記載された過去の職歴や自己PRを基に、三井物産が書類選考をします。

STEP3

  • 面接(5月-6月/8月-9月/11月-12月/1月-2月)
  • 書類選考・Web適性検査を通過したら、面接となります。面接は複数回まで行われるのが一般的です。

STEP4

  • 内定・採用条件提示(10月/翌年1月/翌年4月/7月)
  • 無事三井物産の面接を通過した場合、採用条件(業務内容・待遇)が提示されます。採用条件を受諾できた場合、正式に採用決定となります。

面接内容(特定を避けるため抽象化しています)

応募者プロフィール

Y.Nさん

年齢: 32歳

学歴: 慶應義塾大学 経済学部

職歴:投資ファンド

家族: 独身

年収: 1500万円

面接内容

面接官:本日はお越しいただき、ありがとうございます。始めに簡単な自己紹介と、現在のお仕事についてお聞かせいただけますか?

応募者:はい、どうもありがとうございます。私は32歳で、慶應義塾大学経済学部卒業後、投資ファンドに入社しました。ここ数年、特にM&AやPMI、デュー・ディリジェンスのプロジェクトに注力しており、食品業界やITセクター、さらにはヘルスケア業界における買収案件を数多く手掛けてきました。たとえば、健康志向の高まりを背景に、ある中堅健康食品メーカーの買収をリードした際には、買収後の年間売上を25%も引き上げることに成功しました。これは、買収対象の選定から財務分析、交渉、最終的な契約締結に至るまで、全過程を主導してきた結果です。

面接官:非常に印象的な実績ですね。三井物産の流通事業本部に興味を持った理由は何でしょうか?

応募者:私がこのポジションに魅力を感じたのは、三井物産が米国食品製造事業におけるグローバル経営人材を求めている点です。私はこれまでのキャリアを通じて、特に食品業界におけるM&Aに強い関心を寄せてきました。三井物産の米国での事業展開や、Ventura FoodsやHans Kissleといった会社のバリューアップに携わることで、私の経験を最大限に活かしつつ、新たな学びも得られると感じたからです。また、このポジションが提供するグローバルな舞台で働くことは、私のキャリアビジョンとも深く連携しています。

面接官:確かに、あなたの経験は私たちのビジョンと非常にマッチしているように思います。では、キャリアビジョンについてもう少し詳しくお聞かせください。

応募者:私の目指すキャリアビジョンは、食品産業のグローバルリーダーとして、事業の持続可能な成長とイノベーションを推進することです。具体的には、技術革新や新規市場の開拓を通じて、食品業界における新たな価値を創出することに関心があります。たとえば、ソフトウェア開発会社の統合プロジェクトでは、統合により開発リソースを最適化し、運用コストを20%削減する一方で、新製品開発のサイクルタイムを20%短縮しました。このような経験を生かし、三井物産での勤務を通じて、食品産業における新たなビジネスモデルの構築や、持続可能な事業戦略の策定

に貢献したいと考えています。

面接官:あなたのビジョンは非常に明確で、私たちの事業にも大きく貢献できることでしょう。さて、過去のM&Aプロジェクトにおける具体的な役割と成功要因、そして学んだ教訓についてもう少し詳しく教えていただけますか?

応募者:はい、もちろんです。食品業界での中堅健康食品メーカー買収では、買収プロセス全般にわたって重要な役割を担いました。このプロジェクトでは、買収対象となる企業の選定から始め、市場分析、財務分析、交渉戦略の策定に至るまで、詳細なプランニングと実行が求められました。特に成功の鍵となったのは、ターゲット企業の持つブランド価値と、健康志向という市場トレンドとのシナジーを正確に評価し、25%の売上増加を実現したことです。この経験から、M&Aプロセスにおける徹底した市場分析と戦略的なプランニングの重要性を学びました。

面接官:非常に興味深いケースですね。では、PMIプロジェクトで直面した最大の課題と、それをどのように乗り越えたかについても教えてください。

応募者:ITセクターでのソフトウェア開発会社の統合プロジェクトにおいて、最大の課題は異なる企業文化と業務プロセスの統合でした。この課題に対処するため、私たちは従業員の意見を積極的に取り入れるためのワークショップを定期的に開催しました。また、システムの統合には段階的アプローチを採用し、各ステップで従業員のトレーニングを実施しました。このプロセスを通じて、異なる背景を持つチームメンバーの間で共通の理解を築くことができ、最終的には統合後の運用コストを20%削減し、新製品開発のサイクルタイムを20%短縮する成果を上げることができました。この経験から、文化とプロセスの統合においては、オープンなコミュニケーションと従業員の積極的な参加が不可欠であるという教訓を得ました。

面接官:それは素晴らしい成果ですね。デュー・ディリジェンスにおける経験についても、特に注目した分析ポイントとその結果について詳しく教えていただけますか?

応募者:ヘルスケア業界での医療機器メーカーの買収前調査では、私の主な焦点は技術革新と市場のポジショニングでした。この分野の最新の技術トレンドと、それらが市場に及ぼす影

響を深く理解することが重要でした。また、規制コンプライアンスの徹底したチェックを行い、将来的なリスクを最小限に抑えました。このデュー・ディリジェンスを通じて、買収プロセスのサポートと、戦略的な決定を下すための重要な情報を提供しました。このプロジェクトでの成功は、細部にわたる徹底した分析と、リスク管理の重要性を再確認させてくれました。

面接官:非常に包括的な分析を行っていることが伺えます。非常に興味深いご経験をお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、応募者様から当社やポジションに関して何か質問はございますか?

応募者:はい、一つ質問があります。このポジションで成功するために最も重要だと思われるスキルや資質は何でしょうか?

面接官:素晴らしい質問ですね。このポジションでは、特に戦略的思考能力と、異文化間コミュニケーション能力が求められます。また、新しい市場や技術のトレンドを迅速に理解し、それを事業戦略に組み込む能力も非常に重要です。応募者様のご経験を拝見する限り、これらのスキルや資質をすでにお持ちであると感じています。

応募者:ご説明ありがとうございます。このポジションでの挑戦を非常に楽しみにしています。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

面接官:いえいえ、こちらこそ貴重なお話を伺えて大変光栄でした。結果については後日ご連絡いたします。本日は本当にありがとうございました。

終わっての感想と対策

面接を終えてみて、正直なところ、ちょっと手応えがイマイチだったかなって感じがしています。コミュニケーション面では、もう少しリラックスして、もっと自然体で話せたら良かったんですけどね。面接官の方が結構フレンドリーに質問してくれたのに、緊張してうまく笑顔を作ることができなかったし、質問に対する反応もどこか硬かった気がします。あと、質問の意図をもう少し早く察して、もっとピンポイントで答えられたらなって思います。

スキル面に関して言えば、自分の経験や成果をもっと具体的に、もっと数字を交えて話せばよかったですね。たとえば、M&Aの成功例を話した時に、売上の増加率を具体的な数字で示せたら、もっと説得力があったかもしれません。あと、PMIプロジェクトの課題を乗り越えた話も、どうにかもっとドラマチックに、もっとこう、聞き手を惹きつけるように話せたら良かったなと反省しています。

総じて、もっと余裕を持って、自分の強みや経験を自信を持って伝えられたらなと思っています。面接って本当、難しいですよね。でも、この経験を生かして、次はもっと上手くやれるように頑張りたいと思います。

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