会社概要
会社名 | 三菱ケミカル株式会社 |
会社名(英語) | Mitsubishi Chemical Corporation |
本店所在地 | 〒100-8251東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル |
代表者 | 代表取締役 江口 幸治代表取締役 筑本 学 |
創業 | 1933年8月31日 |
発足 | 2017年4月1日 |
資本金 | 532億2900万円 |
事業内容 | 機能商品、素材他 |
従業員数 | 連結42,127名、単独13,100人(2023年3月31日現在) |
中途採用フロー
STEP1
- 応募
- 三菱ケミカルの公式HPや、各種転職エージェント経由で応募することができます。なお、基本的に募集は職種ごとに応募することとなります。
STEP2
- 書類選考・適性検査
- 職務履歴書やレジュメを提出します。それらに記載された過去の職歴や自己PRを基に、三菱ケミカルが書類選考をします。
STEP3
- Web適性試験
- 書類選考を通過したら、Web適性試験となります。
STEP4
- 面接(複数回)
- Web適性試験を通過したら、面接となります。面接は複数回となっており、2回程度が一般的な模様です。
STEP5
- 内定・採用条件提示
- 無事三菱ケミカルの面接を通過した場合、採用条件(業務内容・待遇)が提示されます。採用条件を受諾できた場合、正式に採用決定となります。
面接内容(特定を避けるため抽象化しています)
応募者プロフィール
Y.Kさん
年齢: 34歳
学歴: 慶應義塾大学 商学部
職歴:監査法人 公認会計士
家族: 独身
年収: 1200万円
面接内容
面接官:本日はお越しいただき、ありがとうございます。少し緊張されているかもしれませんが、リラックスしていただいて大丈夫ですよ。まずは、ご自身について、これまでの経験や背景について教えていただけますか?
応募者:ありがとうございます。少し緊張していますが、この機会をいただけて光栄に思います。私は34歳で、慶應義塾大学の商学部を卒業後、公認会計士として監査法人に入社しました。新卒で入社してから10年以上、主に多国籍企業の監査プロジェクトに携わってきました。例えば、国際監査基準(ISA)に準拠した監査プロジェクトでは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアのクライアント企業を担当し、それぞれの国の法規制と文化の違いに対応しながら、財務諸表の主要項目に対する実質的検証作業を行いました。特に記憶に残っているのは、あるアジアのクライアント企業で、財務報告のプロセスに重大な誤りがあることを発見し、その解決に貢献した経験です。そのプロジェクトでは、約3ヶ月間で1,000万ドル以上の誤計上を訂正し、クライアントの信頼性を大きく向上させることができました。
面接官:それは非常に印象的な経験ですね。そうした経験を通じて、どのようなスキルや知識が身につきましたか?
応募者:多くのプロジェクトを通じて、特に強化されたのは、複雑な問題を分析し、実用的な解決策を提案する能力です。また、異なる文化や背景を持つクライアントと効果的にコミュニケーションを取る能力も鍛えられました。例えば、内部統制評価プロジェクトでは、クライアントの業務プロセスを詳細に理解し、その上でリスク評価を行う必要がありました。このプロジェクトで、私は特に、販売プロセスと在庫管理プロセスの評価を担当しました。私たちのチームは、約50の業務プロセスに対してリスク評価を行い、その中で10個の重要な内部統制の弱点を特定しました。その結果、具体的な改善提案を行い、クライアント企業のリスク管理体制と運営の効率化に大きく貢献することができました。この経験は、私にとって、複雑な情報を整理し、論理的に思考する能力をさらに高める貴重な機会でした。
面接官:非常に詳細で具体的な説明、ありがとうございます。当社での勤務に興味を持たれた理由は何ですか?
応募者:三菱ケミカルホールディングスグループの一員として
、グローバルな舞台でより広範な影響力を持つ制度会計業務に携わることに大きな魅力を感じています。特に、貴社が行っているM&Aや組織再編のプロジェクトに関わることで、私の専門知識をさらに深め、より戦略的な視点から企業の成長に貢献できると考えています。また、三菱ケミカルグループが取り組んでいるサステナビリティやイノベーションへの強いコミットメントも、私の価値観と非常に合致しており、このような前向きで革新的な環境で働くことに大きなやりがいを感じます。
面接官:なるほど、非常に明確な志望動機ですね。それでは、これまでのご経験の中で、特に制度会計関連のプロジェクトで最も挑戦的だった案件について、もう少し詳しく教えていただけますか?
応募者:もちろんです。最も挑戦的だったのは、あるグローバル企業のIFRS連結決算プロジェクトでした。このプロジェクトでは、異なる国に拠点を持つ子会社からの財務情報を統合し、一貫した報告基準に準拠させる必要がありました。特に困難だったのは、各子会社が使用していた会計基準とプロセスの多様性でした。私たちは、40以上の国にある子会社の財務情報をレビューし、それぞれの国の会計基準とIFRSの違いを詳細に分析しました。この過程で、約200の調整項目を特定し、連結決算書を作成するための調整を行いました。このプロジェクトは約6ヶ月間続き、最終的にはグループ全体の財務報告の透明性と一貫性を大きく向上させることができました。この経験は、私にとってIFRSに関する深い知識を身につけ、さまざまな会計基準間の違いに柔軟に対応する能力を養う絶好の機会でした。
面接官:非常に複雑なプロジェクトを成功に導かれたわけですね。その中で、特に記憶に残っているエピソードがあれば教えてください。
応募者:このプロジェクトの中で特に印象に残っているのは、ある子会社が独自の会計ソフトウェアを使用しており、そのデータをIFRSに準拠した形式に変換する作業でした。この子会社のデータは特に複雑で、初めはどのように対応すべきか非常に悩みました。しかし、チームで頭を悩ませた末、独自の変換ツールを開発することを決定しました。このツールの開発には約2週間を要しましたが、これによりデータ変換プロセスが大幅に
効率化され、プロジェクトの期限内に全ての作業を完了させることができました。この経験から、どんなに難しい課題に直面しても、創造的なアプローチとチームワークがあれば乗り越えられるということを学びました。
面接官:素晴らしい解決策を見つけられたわけですね。チームワークの重要性についても感じられた瞬間だったのではないでしょうか。次に、M&Aや組織再編のプロジェクトでの経験についてもう少し詳しく伺いたいのですが。
応募者:はい、M&Aプロジェクトでの経験は、私のキャリアの中でも特に印象深いものです。ある時、私たちのクライアントが海外の企業を買収することになり、その買収プロセス全体の会計論点を検討する役割を担いました。このプロジェクトでは、買収対象企業の財務諸表の詳細なデューデリジェンスを行い、買収後の組織再編に伴う会計上の影響を評価しました。特に難しかったのは、買収対象企業が持つ無形資産の評価でした。無形資産には特許権や商標権、顧客リストなどが含まれており、これらの資産の公正な価値を正確に評価することが求められました。このプロセスで、私たちは独立した評価会社と協力し、無形資産の価値を約3,000万ドルと評価しました。また、このプロジェクトでは、買収後の組織再編による税務上の影響も検討し、最適な税務構造を提案しました。この経験は、M&Aプロセスの複雑さと、それに伴う会計上の課題に深い理解を得る絶好の機会でした。また、異なる専門分野の専門家と協力することの重要性も学びました。
面接官:M&Aプロジェクトにおける貴重な経験、ありがとうございます。次に、金融商品取引法に基づくディスクロージャー業務の経験についても教えてください。
応募者:金融商品取引法に基づくディスクロージャー業務に関しては、クライアントの年次報告書の作成サポートを行った経験があります。このプロジェクトでは、特に財務情報のセクションに焦点を当て、クライアントが金融商品取引法に準拠した適切な情報開示を行えるようサポートしました。具体的には、クライアントの財務諸表、経営者の議論と分析(MD&A)、リスク要因のセクションを詳細にレビューし、必要な情報が網羅されているか、また適切
な形式で提供されているかを確認しました。このプロジェクトで特に挑戦的だったのは、新しい会計基準の導入に伴うディスクロージャーの変更でした。例えば、リース会計基準の変更により、クライアントはリースに関する新たなディスクロージャー要件に対応する必要がありました。私たちは、クライアントの財務チームと緊密に協力し、新しいリース会計基準に準拠したディスクロージャーを確実に行うためのガイダンスを提供しました。このプロセスでは、約50ページにわたる財務情報のセクションをレビューし、20箇所以上の改善提案を行いました。この経験から、法規制の変更が企業のディスクロージャーに与える影響を深く理解するとともに、クライアントのコンプライアンスを確実にサポートする方法を学びました。
面接官:詳細なディスクロージャー業務の経験、非常に興味深いです。それでは、英語を使用したコミュニケーション経験について、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
応募者:英語を使用した業務で特に印象に残っているのは、あるグローバルプロジェクトでの経験です。このプロジェクトでは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの3つの地域から集まったチームメンバーと共に、クライアントのグローバルな監査基準への準拠を確認する作業を行いました。チームメンバーはそれぞれ異なる文化的背景を持っており、最初はコミュニケーションに若干の障壁を感じました。特に記憶に残っているのは、あるヨーロッパ出身のチームメンバーとの初めてのミーティングです。彼は非常に詳細な分析を好む傾向があり、私の提出した報告書に対して多くの質問とフィードバックを提供しました。最初はその詳細なフィードバックに圧倒されましたが、徐々に彼のアプローチを理解し、私自身の分析をより深めることができました。この経験を通じて、異なる文化的背景を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取るためには、相手の視点を理解し、適切なフィードバックを受け入れる柔軟性が重要であることを学びました。また、このプロジェクトでは、毎週のテレカンファレンスで英語でのプレゼンテーションを行う機会が多く、この経験を通じて、英語でのコミュニケーション能力を大きく向上させることができました。特に、複雑な会計基準や監査手法に関する内容を英語で明確に伝える
能力が鍛えられました。
面接官:異文化間コミュニケーションの重要性について、貴重な洞察をありがとうございます。では、多様なチームでの作業経験について、効果的な協力を実現した具体的な例を教えていただけますか?
応募者:多様なチームでの作業経験の中で、特に効果的な協力を実現した例として、ある大規模な内部統制評価プロジェクトがあります。このプロジェクトでは、アジア、ヨーロッパ、アメリカの3つの地域から集まった約20人のチームメンバーと共に、グローバル企業の内部統制の有効性を評価する作業を行いました。このチームは、会計、法務、IT、事業運営など、さまざまな専門分野からのメンバーで構成されていました。最初は、各メンバーの専門知識や経験、作業スタイルの違いにより、プロジェクトの進行にいくつかの課題がありました。特に、会計とITの専門家間で、内部統制のIT関連の評価基準に関する見解の相違がありました。この問題を解決するために、私はチームメンバー間のブリッジ役として積極的に関わり、双方の専門知識を統合するワークショップを提案しました。このワークショップでは、会計とITの両方の視点から内部統制の評価基準を議論し、共通の理解を深めることができました。このアプローチにより、チームはより効率的に協力することができ、プロジェクトは予定通りに成功裏に完了しました。この経験から、多様なチームでの作業では、異なる専門知識やバックグラウンドを持つメンバー間のコミュニケーションを促進し、共通の目標に向かって協力することが非常に重要であることを学びました。
面接官:チーム内の課題を乗り越え、成功に導いた素晴らしい例をありがとうございます。では、新しい環境への適応について、特にどのようにして早期に成果を出すことができたかについて教えていただけますか?
応募者:新しい環境への適応に関しては、ある中小企業の財務報告プロセスの最適化プロジェクトでの経験が特に印象に残っています。このプロジェクトに参加した当初、私はその企業の業務プロセスや組織文化についてほとんど知識がありませんでした。早期に成果を出すために、私はまず、企業の業務プロセスを徹底的に理解することから始めました。具体的には、財務部門のスタッフと個別に面談を行
い、現在の月次・四半期決算プロセスの詳細を把握しました。これらの面談を通じて、特に時間がかかっているプロセスや、エラーが発生しやすい領域を特定しました。例えば、仕入れと支払いのプロセスにおいて、手作業によるデータ入力が多く、その結果としてエラーが頻繁に発生していることがわかりました。この問題に対処するために、私は会計処理の自動化を提案しました。具体的には、仕入れと支払いのデータを自動的に会計ソフトウェアに取り込むシステムの導入を推進しました。このシステムの導入により、データ入力にかかる時間が大幅に削減され、エラー率も大きく低下しました。また、月次決算プロセスにおいても、決算作業の手順を見直し、不要な手順を排除することで、決算期間を従来の2週間から1週間に短縮することができました。このプロジェクトを通じて、新しい環境への早期適応の鍵は、まず現状を詳細に理解し、その上で具体的かつ実用的な改善提案を行うことであると学びました。
面接官:現状分析から具体的な改善策の提案まで、迅速に取り組まれたことが印象的です。最後に、この職務に応募した動機と、中長期的なキャリアプランについて詳しく教えてください。
応募者:この職務に応募した主な動機は、三菱ケミカルホールディングスグループの一員として、より大きなスケールでの影響力を持つ業務に携わりたいという強い願望があるからです。特に、グローバル企業における制度会計業務の中心的な役割を担うことに大きな魅力を感じています。また、M&Aや組織再編のプロジェクトに関わることで、私の専門知識をさらに深め、より戦略的な視点から企業の成長に貢献できると考えています。中長期的なキャリアプランとしては、まずは制度会計の分野で実績を積み、将来的には経理・財務部門内でのリーダーシップポジションを目指していきたいと考えています。具体的には、5年以内には部門のリーダーとして、チームを率いて様々なプロジェクトを成功に導くことを目標としています。さらに、10年後には、経理・財務部門のマネジメント層として、組織全体の経理・財務戦略の策定と実行に貢献し、企業の持続可能な成長を支えることを目指しています。また、将来的には、財務知識を活
かして、企業の経営層としても活躍できるよう、経営管理や事業戦略に関する知識と経験を積んでいきたいと考えています。このように、私は制度会計の専門家としてだけでなく、経営にも貢献できるリーダーとして成長していきたいと強く願っています。
面接官:貴方の明確なキャリアビジョンと、当社への強い志望動機に感銘を受けました。本日は貴重なお話をありがとうございました。今後の選考プロセスでも、引き続き貴方のさらなる魅力を知る機会を楽しみにしています。
応募者:このような機会をいただき、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
終わっての感想と対策
面接を終えて、ちょっと一息ついてから、今日の面接の振り返りをしてみたんです。まず、コミュニケーション面から言うと、結構リラックスして話せたかなと思ってます。面接官の方が和やかな雰囲気を作ってくれたのが大きかったですね。でも、もう少し相手の反応を見ながら話す余裕があれば良かったかもしれません。時々、自分の話に夢中になりすぎて、面接官の方の表情をちゃんと確認するのを忘れちゃってた瞬間があったんですよね。
スキル面に関しては、自分の経験やプロジェクトの成果を具体的に伝えられた点は良かったと思ってます。数字や成果を織り交ぜながら話すことで、具体性を持たせることができたんじゃないかなと。ただ、もうちょっと自分のスキルがこれからの仕事にどう生かせるか、もっと具体的なビジョンを話せたらな、と思います。経験はしっかり伝えられたけど、それをこれからどう活かしていきたいかの部分が、もう少し強調できたら良かったかもしれません。
全体的には、まあまあの出来だったかなって感じですけど、次に向けて改善できるポイントも見えてきたので、それを生かしていけたらと思ってます。特に、相手の反応を見ながら話すことと、自分の将来ビジョンをもっと具体的に伝える技術は、これからもっと磨いていきたいですね。