キャリア選考体験記

選考体験記2:Amazon Japan (アマゾンジャパン) 選考内容と面接対策 Loop面接の対策とOLPへの理解が必須

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https://career-muso.com

今回は先日記載した博報堂と同時期に受験していたAmazon Japan / アマゾンジャパン(Business Development職)です。
やはり外資と日系では面接方法に大きな違いがあり、対策方法が全く異なります
この記事ではその点を中心にお伝えしていければと思います。

面接対策は何をすればいい?

まず行ったこととしてはやはりエージェントへのコンタクト勤務歴のある友人へのヒアリングです。
エージェント経由での応募でしたが、リファラルにしなかった理由は面接対策の情報をエージェントから聞けるため、です。
(そもそもその友人が退職済で現職の従業員を紹介してもらう方法もなくはなかったですが・・・)
アマゾンは募集ポジションが多く、エージェントからしても注力企業の一つではあるのですが、やはりエージェントごとに情報量の差はありました。

AMAZONへの転職に強いエージェント

この案件において私が相談したエージェントは2社あります。
JAC Recruitment(https://www.jac-recruitment.jp/)とDISCO(https://www.disc.co.jp/service/)です。


見分け方としては、「各ポジションの面接官となる社員のバックグラウンドや管掌領域、キャラクターを知っているか?」です。
日系以上に外資企業は採用に関する裁量権が事業サイドに委ねられています。
従って企業カルチャーへのフィット感よりも事業担当に気に入られるかどうかの方が圧倒的に重要です。
ですので私はByNameで面接官を教えてもらい、その方のLinkedInや過去登壇記事などを熟読した上で面接に臨みました。

事前に情報インプットすることで共通言語がわかるので、例えばマーケティング出身の方には響きそうなプロジェクトの話をチョイスしお話しすることができました。

面接で重視されるポイント

加えて、アマゾンで特に重視される観点として一人称で語れるか?ということを強く求められます。

一人称というのは、大きなプロジェクトの中で候補者が真に自分自身で担った仕事は何か?ということです。
日系企業でありがちな、あの大きなプロジェクトは私がやったんだ、的な総花的な話は好まれず、プロジェクトとして何をやったのかではなく、その中であなたが果たした役割を語らないと全くのアピールになりません。

入社後に感じましたがアマゾンでは様々なプロジェクトが走る中で自分が何を果たすのかということが強く激しく求められます。
プロジェクトのEndにおいて各メンバーからFBがあって、その評価が芳しくないとどれだけそのプロジェクトが成功していても、自身に良い評価はつきません。
従って、日ごろから自分の役割は何かということを念頭に置きながら業務に当たる必要があります。

実際の面接はどうだった?

そのポジションにおける上司となる方との一次面接と、さらにアッパーレベルの方々と(他部署含む)個別面接を3名行うLoop面接が二次面接(=最終)でした。

一次面接

業務上必要となるハードスキルの話はあまり聞かれませんでした。
その代わりに今まで自分が行ってきた業務テーマにおいて何を考え、誰を巻き込んで何をアクションしたのか、ということを根掘り葉掘り聞かれました

聞かれた深さとしては数々受けた面接の中でも随一かと。リクルートの面接にも若干似ていますね(社風は真逆ですが)
聞かれたことは下記です。

一次面接の内容

  1. 自己紹介と志望理由
  2. 今までで最も困難だった交渉ごととそのプロセス。
  3. リスクを伴ってでも新しいビジネス(前例のないビジネス)を進めた経験について
  4. リスクを伴ってでも短い期間内でスピード感を持って成功に導いた経験
  5. チームの質を高めるためにフレームワークを作り上げた経験

キーワードは先ほどお伝えした第一人称と顧客主義(主観ではなく顧客目線でどういう価値があったか)です。
特に4は頻出らしく、どのようなデータからそのビジネスを進める方が良いと判断したのか、
また、なぜそのデータを判断基準としたのか、戦略のオプションは考えたのか、結果的に成功したのか、失敗したのか、 その後検証をしたのか
そのようなことを面接中ずっと問われます。
なので面接後疲労困憊です笑

ただでさえ答えるのが難しい質問なので伝え方は本当に重要です。伝え方は博報堂の時にもお伝えしたSTARメソッドが効果的です。

STAR 面接メソッドは、仕事に関連した課題に対処できるか面接で聞かれた際、最適な回答を行うために役立つテクニックです。「STAR」は、Situation(状況)Task(課題)Action(行動)Results(結果)の頭文字を取ったもので、具体例が含まれた簡潔でわかりやすい回答を準備するのに効果的な方法です。
https://jp.indeed.com/career-advice/interviewing/how-to-use-the-star-interview-response-technique

Indeedキャリアガイド編集部

ぜひ参考にしてみてください。
翌日にエージェントから通過の連絡があり、二次面接の日程と評価FBを頂きました。

二次面接

3人とのLoop面接でした。

  • 1人目:隣の部門のBusinessDevelopment
  • 2人目:全く関係ない部署のマーケター
  • 3人目:直属の2つ上のレポートラインの本部長

聞かれたことは多種多様でしたが、一次面接の内容に加えて下記の内容でした。

2次面接の内容

  1. 潜在的な需要を発掘し、新しいビジネスにつなげた経験
  2. 今までで最も成果を残せたもの
  3. 今までで一番の失敗、その理由、失敗経験をもとにどのように次につなげたか(なぜ失敗したのか検証したか)
  4. 役職者との折衝経験について
  5. 上司と意見が異なった場合どうするか

雰囲気としては圧迫では全くないですが淡々と進んでいく感じ、いわゆるアマゾンのイメージそのものです。

一点、ポイントとしてアマゾンのLoop面接にはバーレイザーという役割の方が混ざっています。

詳細は下記リンク参照頂きたいのですが、一言でいうと「この人が来ることでアマゾンのレベルを上げることができるか?」ということを見定める人です。
https://toyokeizai.net/articles/-/597197

どういう質問をするのか、というのはそのバーレイザーに委ねられているので一概には言えませんがこのLoop面接で一番重要な面接官であることは間違いありません。

ヒントとしては自部署と全然関係ない部署の方が面接官だったときはその方がバーレイザーである可能性が高いです。
ただわかったからと言って対策が打てるわけではありませんが・・・

質問に戻り、5はアマゾンっぽい問いですね。
アマゾンにはOLP(our Leadership Principles)といういわゆる外資っぽいステートメントが定められており、従業員の行動指標として使われています。
https://www.amazon.jobs/jp/principles

その中で「Have Backbone; Disagree and Commit」という項目があり、「合理性のもと積極的に異議を唱えましょう、ただし決定がなされたら反対意見であったとしても全力でコミットしましょう」というものです。
これは実務上でも重要視され、上司に対してYesマンだとその人に対する同僚からの評価は上がっていきません。
ですので勇気をもって異議を唱えましょう、ということが奨励されています。

3時間弱こういう面接を行うので疲労がすごいですが、今までの自分のキャリアの棚卸にもなるので非常に有意義でした。
結果は3日後にエージェントから内定をもらった旨連絡を頂きました。

あとは最終段階として年俸交渉です。
外資は入社時の交渉が非常に重要なのでエージェントに交渉方法を相談して実際に交渉していただきましょう。
私もその結果、初回提示から5%程上がってのオファーを頂くことができました。

エージェントを通さない場合は転職フィーがかからないため、給料アップしやすいという説もありますが、
エージェントはどのように交渉すれば実現できるか、ということも分かっているため是非エージェントを通した方が交渉成功率としては高いらしいので参考にしていただければと思います。

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Amazon Japan (アマゾンジャパン)の面接体験記です。外資系企業のため、日経企業とは異なる面接内容でした。おさえるべきポイント、おすすめのエージェント、面接内容を解説しています。

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