キャリア選考体験記

選考体験記4:東京海上日動 選考内容と面接対策 最重要ポイントはカルチャーフィット

今日はGAFA在籍時に面接を受けた東京海上日動(通称マリン)についてお伝えさせて頂きます。
当時は二次面接前に辞退という形となったのですが面接いただいた社員の方の柔らか且つスマートな物言いは大変印象に残っているのでこちらでもお伝えさせて頂こうと思います。
ちなみに東京海上は最近デジタル戦略に非常に注力しており、ドイツ証券やメルカリを歴任した生田目 雅史氏を招聘しています。
サービスとしてはAmazonと組んで保険の新サービスを組んだり他ポイントプラットフォームと連携したり色々な取り組みを推進されています。
さらに人材育成においても自社のデータ分析人材育成だけでなく、下記のような研修プログラムも他社展開するほど積極的に取り組まれています。

Data Science Hill Climb
https://tokiomarine-dshc.com/

面接対策は何をすればいい?

同社はリファラルルートはないとのことだったので、リクルートエージェント経由で応募しました。

リクルートエージェント

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募集ポジションとしてはデジタル事業開発というところで、大きくは保険商品のデジタル販路拡大と保険商品に限定されないサービス商品開発に分かれています。
以前も書きましたが応募詳細や面接官の経歴を事前に知れるところがエージェントを活用する最大のメリットかと考えております。
上記に加えて、エージェントに私が毎回確認していたのは「役員の詳細な経歴」です。
なぜそんなことを確認するかというと、どういった部門の方が出世しやすいカルチャーかということを確認するためです。

特にここ数年で役員になられた方のバックグラウンドについては詳細に確認しておくべきです。
そのような事前情報をもとに、準備を行いました。
今回の保険業界のように自分がなじみのない業界を受ける際にいつも行う手順を紹介したいと思います。

①業界地図を読んでザックリとしたトレンドや業界順位を把握する

業界地図
新卒時の就職活動でも利用された方は多いと思います。
個人的には馴染みの薄い保険業界だったということもあり、最低限の知識はインプットした上で臨むべく業界地図でインプットをしました。
商品設計をするわけではないので、FPのような知識や金融商品の細かな動向までは抑える必要はないと思いますが、業界でのトレンド、ニュース、上位企業の顔ぶれとその変動、各社の大まかな戦略について知識を入れました。

②業界1位から3位の中計やIRを読む

事業ポートフォリオ(保険なら一般保険か自動車保険など)や収益トレンドをおおまかに把握しておくことで面接での「自己PR(=自分が貢献できること)」に深みを出すことができます

③各社デジタル戦略

東京海上だったら下記はじめデジタル戦略やDX銘柄選定結果などがインプットになると思います。
https://www.tokiomarinehd.com/ir/event/presentation/2020/l6guv30000008zuv-att/Digital_strategy_material_J.pdf

実際の面接はどうだった?

そのポジションにおける上司となる方と同僚になる方との一次面接でした。
保険業界って固いのかと思いきやTシャツだったのでそのギャップに好感を持ちました。

一次面接

穏やかな雰囲気でスタート。オンラインならではですが面接官の方の子供が泣いていて面接中にも関わらず時代は変わったなーと感慨にふける。

一次面接の内容

  1. (面接官より)東京海上のデジタル戦略(上述の資料内容)の共有
  2. 自己紹介とそれに対する質問
  3. 職務経歴書をベースに、今回のポジションに関連する経験に対しての質問
  4. 志望理由
  5. マネジメントスタイル
  6. 異動の可能性

3については、事前提出した職務経歴書をベースに質問を受けました。私の場合は、妻鹿プラットフォーマーとのアライアンスや新事業をやり切りう際の事業部との折衝で気を付けていることなどを聞かれています。発注先やアライアンス先などの外部企業、社内の別部署などとの交渉力の有無を見極めているものと推察します。

4の志望理由は、新卒採用だとみなさん非常に丁寧に考えますが中途採用だとふわふわしたまま望まれる方が多いです。
中途ではスキルが重視されるのはその通りですが、志望度や面接に挑む姿勢は足切りのように使われるので損をしないようにしてください。
また、通常の理由に加えて、「保険業界だけど興味持てる?」というネガティブチェックも兼ねているように感じました。

5のマネジメントスタイルについて具体的には「背中を見せてついてこいタイプか、一緒に頑張ろうタイプかどっちのスタイルですか?」という質問でした。この聞き方されたこと何度かあるんですがこれは完全に「一緒に頑張ろう」タイプと答えるのが正解です。新卒なら親分肌の学生も教育して従順にできるんですが、社内人脈もない中途が親分風を吹かせながら入ってくることは普通に考えて望まれないですよね。加えて、大企業に入ってくるような新卒の世代も、パワフルなリーダーよりも、サーバント型のリーダーの方がフィットする傾向にありますので、「一緒に頑張ろう」タイプと答えるのが正解です。

デジタル採用が入口とはいえ職掌は総合職だから自動車保険の営業もやる可能性ゼロではないですよ、と釘を刺されました。
いつも思うんですがDXという概念と総合職のジョブローテーション制度って著しく相性が悪いですよね。

ポイントまとめ

  • 他社と同じく)職種に求められる経験やスキルがあるか
  • 保険業界に対するモチベーションや興味関心を伝えられるか
  • 社内外ともに交渉事が増えることに耐える経験・スキルがあるか
  • 保険の営業や代理店マネジメントを行うことに対して抵抗感がないか

結果は?

2日後にエージェントから合格のご連絡が。
フィードバックとしては、「デジタルの知識がそこまで深いわけではなさそうだが、事業開発や事業企画の経験もあるのでそこからデジタルや業界知識を深めていってもらえれば」とのことでした
やはり最後は「保険業界だけど興味持てる?」にYes!と答えれない自分がいて残念ながら辞退することに・・・

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