異業種転職体験記:大手素材メーカー営業職→リクルート事業企画職
なぜ転職前の会社に入ったか?
新卒で商社を目指していたものの落ちてしまい、服が好き、という理由だけで素材メーカーに入りました。
大学院での研究は機械工学だったので畑違いではありましたが、温和な人が多い和やかな社風が決め手でした。
ただ、生産管理部門を希望していたものの最初の配属はまさかの営業。しかも東北支店勤務。
コミュニケーションも得意ではない自分がやっていけるか不安でしたがダメもとでやってみようと決意しました。
なぜ転職しようと思ったか?
3年で東北支店から本社へ転勤し、ようやく仕事にも慣れてきたころ営業活動(趣味笑?)の中で行っていた素材別データを全社ナレッジ化して営業活動に生かしてみようという話になりました。
私はそのプロジェクトのサブリーダーを務め、営業活動に生かせるツールを作り上げていくことを担当しました。
数字をもとにサービスコンセプトを作っていくところや、営業活動にすぐに生かすためのITサービス導入はとても楽しかったし自分の肌に合っていましたね。
色んな部署(素材開発部や生産管理部)とも関わることができて色んな考え方の人たちと協働しながら何か作り上げていく経験はほんとに貴重な体験でした。
その結果、ツール企画・開発を6か月という短期間で実現することができ、今でいうデータドリブン経営みたいなものの先駆けになったのかなと少し感慨深いです。
ただ、そのプロジェクトが終わると日々の営業活動だけになって物足りなくなってしまいました。
経営企画や事業企画部門へ社内異動も検討しましたがジョブローテーション制であるため、自分の希望通りに異動できる可能性は低いと思い転職活動を始めました。
■転職のために営業でどんな経験を積んでおいたか?
転職希望業界はツール導入も楽しかったし業界としてもこれから伸びそうだという理由でIT系を希望していました。
ただもちろんIT業界は未経験だったので独学でIT知識をインストールしていました。
よく使ったのは下記です。
また企画経験も乏しかったため、社内の営業企画部の同僚と業務改革プロジェクトや新規顧客開拓プロジェクトなど様々な企画案を練っていました。
そこで企画書作成まで手掛けることである程度企画力は身についたかと思います。
採用面接では営業組織での経験をどうアピールしたか?
面接では目標〇〇億に対して達成率××%というような通常の営業経験だけでなく、組織全体を巻き込んだプロジェクトを自ら立案して成果を出した経験に、上述したIT知識や企画スキルの習得を自学していることを伝えました。
しかしあくまで業務上は企画職はほぼ未経験でしたので、これからも継続的に学び続けるスタンスをアピールしました。
また面接時以外に気を付けたことは職務経歴書の作り込みです。
通常の職務経歴書の書き方とは少し変えて自分は何ができて何を学んでいる最中か、をわかりやすく伝える工夫を随所でちりばめました。
下記一例です。
実際転職してみてどうか
やっぱり筋の良い仮説を立てるには現場感がないとダメ(異常に賢い人以外)だと痛感しています。
その中でフットワーク軽く現場行き、他事業部の方と会話することで仮説を立てて戦略を立案していくのは日々ワクワクしています!
正直、企画書作成とかは慣れればある程度できるようになります。それよりも情報を収集して紡ぎ合わせてシナリオにしていくこと、これの方が遥かに難しいです。
その意味では営業はもっとも現場に近い、というか現場ど真ん中な部署なので企画職へのキャリアチェンジにおいても必ず経験が役に立つと思います!