キャリア選考体験記

選考体験記9:丸紅 「経験→スキル/強み→貢献」のストーリーを意識すべし

無双
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丸紅の選考事例として、知人の経験を紹介します。

中途採用フロー

STEP1

  • 応募
  • 丸紅の公式HPや、各種転職エージェント経由で応募することができます。なお、基本的に募集は職種ごとに応募することとなります。

STEP2

  • 書類選考
  • 履歴書、職務履歴書を提出します。それらに記載された過去の職歴や自己PRを基に、書類選考されます。

STEP3

  • Web適性試験
  • 書類選考を通過したら、Web適性試験となります。

STEP4

  • 面接(複数回)
  • Web適性試験を通過したら、面接となります。面接は複数回となっており、3回程度が一般的な模様です。

STEP5

  • 内定・採用条件提示
  • 無事丸紅の面接を通過した場合、採用条件(業務内容・待遇)が提示されます。採用条件を受諾できた場合、正式に採用決定となります。
無双
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書類選考や適性検査については、他サイトでも情報が多くあると思います。
本記事では面接に絞って紹介しますね。

面接内容(特定を避けるため抽象化しています)

応募者プロフィール

Y.Yさん
年齢:31歳
学歴:東京都立大学 経済学部
職歴:証券会社勤務
家族:妻、子供2人
年収:1200万円

面接内容

本日はお時間を割いていただき、ありがとうございます。
少し緊張されていますか?リラックスしていただいて大丈夫ですよ。

面接官
面接官
応募者
応募者

はい、少しだけ緊張してますね。この機会を楽しみにしていましたので。
本日はよろしくお願いいたします。

では、まずは簡単に自己紹介と、現職でのお仕事について詳しく教えていただけますか?

面接官
面接官
応募者
応募者

はい。
私は現在31歳で、大学を卒業後、大手の証券会社に入社しました。
入社以来、特にM&Aアドバイザリーや企業投資の分野で多くの経験を積んできています。
例えば、あるプロジェクトでは、再編に伴う中堅企業のM&Aを支援し、合併後の企業価値を30%以上向上させることに成功しました。
また、別のプロジェクトでは、新興市場におけるスタートアップへの投資評価を行い、その中で3つの企業に対して合計で5000万円の投資を実行し、それらの企業が平均で年間20%の成長率を達成しました。

非常に印象的な実績ですね。
では、具体的な内容について少し詳しく聞かせてください。

面接官
面接官
応募者
応募者

喜んで。
私が特に誇りに思っているのは、あるエネルギーセクターの企業での企業価値向上のプロジェクトです。
このプロジェクトでは、新たなビジネスモデルの開発と戦略的パートナーシップの構築を担当しました。
具体的には、5つの潜在的パートナー企業との初期交渉を行い、その中の2社との間で合計1億円を超える契約を締結しました。
これにより、クライアント企業は新しい市場に進出することができ、1年以内に10%以上の収益増加を達成しました。

非常に具体的で説得力のある内容ですね。
M&A取引の過程で、特に得意とする領域はありますか?

面接官
面接官
応募者
応募者

私は、デューデリジェンスのフェーズで特に強みを発揮します。
複雑な財務データを解析し、リスクを評価することで、取引の成功に不可欠な洞察を提供できると自負しています。
実際にある大型M&A案件では、私が主導したデューデリジェンスプロセスが、最終的な取引価格の10%以上の調整に直接貢献しました。
これにより、クライアントは数億円のコスト削減をすることができました。

素晴らしいですね。
案件で直面した最大の課題は何でしたか?また、それをどのように乗り越えましたか?

面接官
面接官
応募者
応募者

交渉過程において相手方との間に大きな意見の相違が生じ、取引が暗礁に乗り上げそうになったことがあります。
この問題を解決するために、私は交渉戦略を見直し、双方の利害が一致するポイントを見つけるために深い市場分析を行いました。
具体的には、利益率に対する双方の評価にギャップがあったので、市場全般や競合企業の利益率を考慮する、将来の改善見込みなどを提示することで、落としどころを見出しました。
結果として、新たな提案を行うことで相手方を説得し、最終的には双方にとって有益な条件で合意に至りました。
この経験から、交渉における柔軟な思考と戦略的なアプローチがいかに重要かを学びました。

非常に印象深いエピソードですね。
話は変わりますが今回、丸紅に応募された動機は何でしょうか?

面接官
面接官
応募者
応募者

証券会社での経験を通じて、多くを学び、成長も感じていますが、私はもっと大きなスケールで社会に貢献できる仕事に挑戦したいと考えています。
丸紅の企業投資部では、国内外の様々な業界に影響を与える大規模なプロジェクトに携わることができると考えており、私の経験とスキルを生かして、さらに大きな価値を創出できると確信しています。

丸紅の企業投資部では、どのような貢献ができるとお考えですか?

面接官
面接官
応募者
応募者

私は、自分の財務分析、戦略立案、リスク管理の経験を活かして、丸紅の投資戦略のさらなる強化に貢献できると考えています。
特に、新興市場やテクノロジーセクターにおける投資機会の評価には自信があります。
また、過去の経験から培ったチームマネジメントのスキルを活かし、部門内でのコラボレーションを促進し、より効果的な意思決定プロセスを構築したいと考えています。

具体的なビジョンがあるのですね。
国内企業投資・M&Aにおける最近のトレンドや市場動向については、どのようにお考えですか?

面接官
面接官
応募者
応募者

最近では、特にテクノロジー関連企業やサステナブルなビジネスモデルを持つ企業への投資が注目されています。
これらの分野は、社会や環境へのポジティブな影響をもたらすだけでなく、長期的な成長ポテンシャルも秘めています。
例えば、再生可能エネルギー分野やヘルスケアテクノロジー分野は、今後数年間で特に大きな成長が見込まれます。

プリンシパル投資におけるリスク評価とリターン予測に関して、どのようなアプローチをとりますか?

面接官
面接官
応募者
応募者

私は、リスクとリターンのバランスを正確に評価するために、定量的な分析と定性的な分析を組み合わせるアプローチを採用しています。
具体的には、財務モデリングを用いて投資リターンを予測し、同時に市場動向、業界の発展、政治的・経済的リスクなどを総合的に分析します。
また、シナリオ分析を行い、さまざまな状況下での投資のパフォーマンスを評価することで、より堅牢な投資判断を下すことができます。
また、机上の分析に加え、経営陣や現場のミドル層の人物評価も併せて行います。

非常に綿密なアプローチですね。
チームとして働く上で重要だと思う価値観は何ですか?

面接官
面接官
応募者
応募者

私は、透明性と信頼を最も重要な価値観としています。
チームメンバー間でオープンなコミュニケーションを促進し、相互の信頼を築くことが、高いパフォーマンスを発揮するチームを作る上で不可欠だと考えています。
また、多様性を尊重し、異なる背景やスキルを持つメンバーがお互いの強みを活かせるような環境を作ることも、私が大切にしている価値観の一つです。

チーム内のコミュニケーションと多様性を重視する姿勢は、当社にとっても非常に重要です。
では、マネジメントやリーダーシップの経験についても教えていただけますか?

面接官
面接官
応募者
応募者

過去にいくつかのプロジェクトでリーダーを務めた経験があります。
特に印象的だったのは、複数の部署が関わる大規模なプロジェクトのリーダーを務めた際です。
プロジェクトの成功には、異なる専門分野のチームメンバーが協力し、一丸となって取り組むことが求められました。
私は、定期的なミーティングの開催、プロジェクトの進捗状況の透明な共有、メンバーのモチベーション維持などに努め、最終的にはプロジェクトを期限内に成功裡に完了させることができました。
この経験を通じて、効果的なコミュニケーションとチームメンバーの能力を最大限に引き出すリーダーシップがいかに重要かを学びました。

リーダーシップとチームワークの重要性を実践で体得されているようですね。
最後に、将来的どのようなキャリアを築きたいですか?

面接官
面接官
応募者
応募者

御社でのキャリアを通じて、まずは国内外のさまざまな業界における大規模な投資案件に携わり、実績を積み重ねていきたいと考えています。
そして、将来的には、私が持つ経験と専門知識を生かして、企業投資部のリーダーシップポジションを担い、部門の戦略立案やチームのマネジメントに貢献していきたいです。
また、新たなビジネスチャンスの発掘や革新的な投資戦略の開発にも取り組み、丸紅のさらなる成長に貢献していきたいと考えています。

本日は貴重なお話をありがとうございました。最後に、何か聞きたいことはありますか?

面接官
面接官
応募者
応募者

いえ、今のところは特にありません。このような機会をいただき、心から感謝しています。

こちらこそ、お時間いただきありがとうございました。選考結果については、追ってご連絡させていただきます。

面接官
面接官

終わっての感想と対策

無双
無双

いかがでしたでしょうか。的確な受け答えはできていたと思います。
面接の内容としては、「どのような経験をしたか」→「結果何が強みになったか」→「丸紅の事業にどう貢献するか」のシナリオが重要に見えました。
細かく振返ってみましょう。

面接が終わってみて、いくつかのポイントで反省点が見えてきました。

具体的な数字・事例を用いた説明

具体的な数字を用いた実績の説明もう少し準備が必要だったと感じています。
例えば、新興企業の投資提案で成功した話をした際、その投資がどのように企業の成長に貢献したのか、分析の内容、出した示唆、とったアクションをより具体的に提示すればよかったと感じています。
また、年間20%の成長率のすごさも、これがどれだけすごいことなのかを具体的に話せばよりインパクトのある説明ができたはずです。

丸紅への貢献シナリオ

自分のスキルが丸紅でどのように活かせるかという部分については、アピールの余地があったと思います。
自分が得意とするデューデリジェンスのプロセスについて話した際、より具体的な例を挙げることや、他社のそれとの違いを説明することで、専門性をより強調できたかもしれません。
市場分析やリスク評価の取り組みも、その詳細を共有することで、自分の分析力と問題解決能力をよりアピールできたと思います。

フランクなコミュニケーション

面接官の方は、割とカジュアルな話し方をされる方でしたので、質問に対してもう少しダイナミックに、そしてリラックスして答えられたら良かったと感じています。
面接中、時折、自分の言葉が堅くなりがちだったので、会話を楽しむ余裕を持つことができれば、自然なやりとりができたはずです。
趣味などパーソナルな話題を織り交ぜることができれば、より親密な雰囲気を作り出せたかもしれません。

この面接を経験して、今後は自分の経験や実績をもっと具体的に、そしてストーリー形式で話せるように準備しておくことが大切だと感じました。また、リラックスして自然体で会話することの重要性も再認識しました。これらの点を改善していけば、次回の面接ではもっと自信を持って臨めると振り返りました。

無双
無双

今回結果としては、一次、二次面接までは合格で、次回が最終面接という状況です。
投資やM&Aの経験が業務内容にフィットしているので、そこがうまく伝わり即戦力として期待されたのではないでしょうか。
直接的に投資に関わっていなくても、営業など合意形成、データ分析、財務やリスクマネジメントなどのコーポレート業務などでもシナリオを作ることはできると思います。
いずれにおいても「ストーリーとしての面白さ」が重要になるので、この準備をしっかりして臨みましょう。

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