キャリア選考体験記

選考体験記 住友商事①

会社概要

  • 会社名: 住友商事株式会社
  • 設立年月日: 1919年12月24日
  • 代表取締役 社長執行役員 CEO 兵頭 誠之
  • 社員数: 5,342人
  • 本社: 大手町プレイス イーストタワー
  • 128拠点(日本20拠点 海外108拠点)/ 65カ国・地域

住友商事は住友グループに属する総合商社で、17世紀からの住友グループの価値観である「自利利他公私一如(じりりたこうしいちにょ)」に基づき、社会貢献を目的とした事業を展開しています。住友商事のルーツは1919年に設立された大阪北港株式会社で、不動産経営からスタートし、その後は不動産系の企業と合併を重ねて成長しました。1950年代に海外に進出し、鉄鋼、非金属、電気機械、化成品、農水産、繊維、物資など幅広い分野に事業を展開してきました。1970年代には総合商社としての地位を確立し、現在では世界各地で多岐にわたる商品・製品の仕入れ、販売、流通、マーケティングなどを行う総合商社として成長しています。

事業内容 :

住友商事は以下の5つの主要な事業分野で事業を展開しています。

  • 金属事業 (Metal Business):
    • 鋼材、鋼菅、非鉄金属などあらゆる金属製品の取引を行い、自動車・家電メーカー、石油・ガス会社などに対して加工、管理、保管などのサービスを提供。
  • 輸送機・建設事業部 (Transportation & Construction Business Division):
    • 自動車、船舶、航空機、鉄道などの輸送機および建設機械の取引を担当。自動車分野では流通、小売り、金融サービスを提供し、船舶分野では製造メーカーに出資、建設機械分野ではトップクラスの取扱高を誇る。
  • 環境・インフラ事業部 (Environment & Infrastructure Business Division):
    • 社会インフラ分野と電力インフラ分野に焦点を当て、再生可能エネルギー発電事業や大規模な電力ビジネスに取り組む。
  • メディア・ライフスタイル事業 (Media & Lifestyle Business):
    • メディア、ICT、小売り、食料、生活資材、不動産、ライフスタイルなど幅広い分野で事業展開。ジュピターテレコムやジュピターショップチャンネルなどが収益を上げ、売上高比率が高い事業部門の一つ。
  • 資源・化学品事業部門 (Resource & Chemicals Business Division):
    • 資源、エネルギー、化学品、エレクトロニクス、ライフサイエンス分野の事業を担当。鉱山開発プロジェクトや資源・エネルギーのトレードビジネスを展開し、化学品・エレクトロニクス分野ではEMS事業にも積極的に取り組む。ライフサイエンス分野では農薬、肥料、医薬、ペット関連製品を扱う。

まとめ :

住友商事は総合商社として、世界各国にわたるネットワークを活用し、金属、機械、エレクトロニクス、資源・エネルギー、化学品、繊維、食糧・食品、消費財など多岐にわたる商品・製品の仕入れ、販売、流通、マーケティング等の商取引全般に従事しています。また、ファイナンスの提供、都市・産業インフラ整備プロジェクトの企画立案・調整・管理運営、システムインテグレーション、技術開発コンサルティング、輸送・物流など多様なサービスを提供しています。住友商事の強みは、持続可能な社会を可能にする再生エネルギー事業、輸送機・建機事業、医薬品事業、産業用素材事業、建築事業など多岐にわたり、グローバルな展開を目指しています。

中途採用フロー

STEP1

  • 応募・Webテスト受験
  • 住友商事の公式HPや、各種転職エージェント経由で応募することができます。なお、基本的に募集は職種ごとに応募することとなります。
    また、Webテストはこの段階で受けておく必要があります。

STEP2

  • 書類選考・Web適性検査
  • 職務履歴書やレジュメを提出します。それらに記載された過去の職歴や自己PRを基に、住友商事が書類選考をします。

STEP3

  • 面接
  • 書類選考とWeb適性試験を通過したら、面接となります。面接は複数回まで行われるのが一般的です。

STEP4

  • 内定・採用条件提示
  • 無事住友商事の面接を通過した場合、採用条件(業務内容・待遇)が提示されます。採用条件を受諾できた場合、正式に採用決定となります。

面接内容(特定を避けるため抽象化しています)

応募者プロフィール

M.Mさん

年齢: 30歳

学歴: 早稲田大学政治経済学部

職歴:日産 企画本部勤務

家族: 独身

年収: 900万円

面接内容

面接官:本日はお越しいただき、ありがとうございます。まずは、簡単に自己紹介と現在のお仕事について教えていただけますか?

応募者:はい、よろしくお願いします。私は早稲田大学を卒業後、日産の企画本部に入社しました。電動化戦略の立案や自動運転技術の共同開発、新興市場への進出戦略など、多岐にわたるプロジェクトを経験してきました。特に、EV市場の拡大と自動運転技術の開発には力を入れて取り組んできました。

面接官:なるほど、非常に幅広い経験をお持ちなんですね。それでは、なぜこの職種を志望されたのですか?

応募者:自動車業界での経験を活かしながら、より大規模な社会貢献を目指したいと考えたからです。住友商事のモビリティ部門は、異業種との融合を図りながら新規事業を創出する点に魅力を感じ、私のスキルや経験が活かせると感じたためです。

面接官:うんうん、それは素晴らしい志望動機ですね。では、過去のプロジェクトで特に印象に残っているものはありますか?

応募者:自動運転技術の共同開発プロジェクトが特に印象深いですね。複数の企業や研究機関と連携し、新しい自動運転ソフトウェアのプロトタイプを開発しました。チームをまとめる役割や予算管理、技術の統合、試験運用まで、多岐にわたる役割を果たしました。

面接官:ほうほう、プロジェクトマネジメントの経験も豊富なんですね。複数のプロジェクトを同時に管理した経験はありますか?

応募者:はい、電動化戦略と自動運転技術開発を同時に進めたことがあります。プロジェクトごとの重要度と緊急度を考慮して優先順位を決め、定期的な進捗確認と柔軟なリソース配分で効率的なタイムマネジメントを心がけました。

面接官:なるほど、かなり戦略的に取り組まれていたわけですね。異なるステークホルダーとの間で発生した課題を解決した経験はありますか?

応募者:はい、新興市場への進出戦略の際、現地のパートナーシップ構築が大きな課題でした。文化やビジネス習慣の違いを乗り越えるため、現地のニーズを深く理解し、両者にとって有益な提案を心がけ、信頼関係を築くことができました。

面接官:うんうん、非常に重要なポイントを押さえていますね。ICTやIoT、DXを活用したプロジェクト経験についてはどうですか?

応募者:デジタルトランスフォーメーション推進プロジェクトで、AIとデータ分析を活用した顧客管理システムの導入を主導しました。これにより、顧客満足度を向上させるとともに、内部の運営効率化を実現しました。

面接官:なるほど、デジタル化を推進していく上で重要な役割を果たされたわけですね。新事業開発や業務改革でのリーダーシップ経験についても教えてください。

応募者:電動化戦略プロジェクトでチームリーダーを務めた際は、メンバーのモチベーションを維持することに特に注力しました。成果を定期的に共有し、チーム全体で目標に向かって励む環境を作り出すことに努めました。

面接官:そうですか、チームをまとめる力もお持ちなんですね。英語能力をビジネスでどのように活用してきましたか?

応募者:国際プロジェクトでのコミュニケーションに英語を頻繁に使用しました。特に、自動運転技術の共同開発プロジェクトでは、海外のパートナーとのやり取りでクリアなコミュニケーションが求められ、英語能力が非常に役立ちました。

面接官:確かに国際プロジェクトでは英語が不可欠ですよね。自動車業界の電動化や自動運転化のトレンドについて、どのように捉えていますか?

応募者:電動化と自動運転技術は、持続可能な社会を実現する上で非常に重要な技術だと考えています。これらのトレンドは、モビリティ事業に新たなビジネスモデルやサービスの機会をもたらし、業界全体の革新を促すと思います。

面接官:その通りですね。アジャイル開発方法論の経験についてはいかがでしょう?

応募者:自動運転技術開発プロジェクトでアジャイル開発を採用しました。スプリントごとにレビューを行い、フィードバックを取り入れながら柔軟にプロジェクトの方向性を調整することで、効率的に成果を出すことができました。

面接官:アジャイル開発は迅速な対応が求められますからね。最後に、当社でのキャリアを通じて達成したい成果はありますか?

応募者:住友商事のモビリティ部門で、私の経験を活かして革新的な事業開発に貢献したいです。特に、電動化や自動運転化を軸にした新しいビジネスモデルの創出に関わり、次世代のモビリティサービスのリーダーとして貢献したいと考えています。

面接官:非常に明確なビジョンをお持ちですね。本日は貴重なお話を伺い、大変参考になりました。何か質問はありますか?

応募者:いえ、今のところはありません。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。

面接官:こちらこそ、お時間をいただきありがとうございました。後日、結果についてご連絡いたします。それでは、本日はお疲れ様でした。

応募者:お疲れ様でした。ありがとうございました。

終わっての感想と対策

面接が終わってみて、正直なところ結構うまくいった部分もあれば、ちょっと「あー、そこはもっとこう話せばよかったな」と思うところもありましたね。特に自動運転のプロジェクトの話とかは、面接官も興味持ってくれてる感じがして、そこは自信持って話せたかなって思います。

でも、DXの話になったとき、もうちょっと技術の話とか、具体的にどんな困難があって、どうやって乗り越えたかとか、そういうエピソードをもっと話せば良かったかもしれないですね。なんか、後から考えると「あそこ、もっとこう言えば良かったかも」って思うことが何個かあって。

アジャイルの話もそうですよね。もっと「このスプリントでこんな問題があって、でもこういう方法で解決して、めちゃくちゃうまくいったんだよね」みたいな話ができれば、もっと良かったかなって。なんか、そういうのって後から「あー!」ってなりますよね。

英語の話も、もうちょい実際のビジネスシーンでどう活かしてるかっていう話をもっと盛り込めばよかったかな。例えば「この時はこんな風に英語でプレゼンして、めっちゃウケたんだよね」みたいな実体験を話せば、もっと伝わったかもしれないです。

でもまあ、全体としては自分の話したいことはある程度話せたかなって感じはあります。ただ、次に生かすためには、もっと具体的なエピソードを準備しておいた方がいいなと思いました。あとは、自分の話をもっと面接官が興味持ちそうな形で組み立てられるといいですよね。面接って難しいですけど、こうやって振り返ると次に生かせることも結構あるなと思います。次はもっとリラックスして、自分らしい話し方で挑戦したいですね。

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